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2012年5月22日 (火)

滝沢ダム視察

群馬の隣の埼玉県。秩父盆地から山梨県に抜ける雁坂峠に向かう途中にある水資源機構の滝沢ダム。2005年にダム本体が完成しましたが、試験湛水をはじめると地滑りが頻発。対策を講じてはまた滑る、ということを繰り返してきました。かさんだ費用は150億円を上回るそうです。

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写真のようにダム湖の周囲は大量のアンカー工が施され、むき出しの土手はほとんどありません。現在は本格運用に向けて水位を下げている途中ですが、他のダムの2倍の時間をかけてゆっくり下げています。

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滝沢ダムと尾根をはさんだ南側には半世紀前につくられた二瀬ダムがあります。ここでも地滑りが。ダム湖左岸の集落に地面に亀裂が入るなどの兆候が現れ、写真のような集水井戸が作られていました。

直径3.5メートルの中をのぞくと放射状に打ち込まれたパイプからジャージャーと音がするくらい地下水が流れ出ていました。

ダムで川を堰き止めれば地下水位が変化するのは当然で、それが地滑りを誘発させます。もはや日本にダムを造る場所はありません。




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