「放射能から子どもを守ろう!高崎の会」が、放射線副読本の学習会を開催しました。
文部科学省はこれまで、「原子力文化振興財団」という原発推進団体に安全神話をふりまく原発副読本をつくらせ、全国の小中学生らに配布してきましたが、事故後にこれを廃刊に。ところが今度は、同じ団体に「放射線副読本」をつくらせ、全国に配布しています。
この副読本の内容は、事故についてはほとんど触れずに、「放射線は身近にあるもの」などと繰り返す異様ななものです。
こうした副読本にたいして、福島大学の後藤忍準教授らのグループが、しっかりと公平性をもった副読本が必要、と独自の副読本をつくりました。
この後藤先生を迎えた学習会。後藤先生は、原発副読本、放射線副読本が、いかに原発推進の立場に立つ不公平で虚偽に満ちたものであるかを、具体的に明らかにし、「減思力(原子力)に負けずに、しっかりと判断できる力をつけよう」と話しました。
群馬の隣の埼玉県。秩父盆地から山梨県に抜ける雁坂峠に向かう途中にある水資源機構の滝沢ダム。2005年にダム本体が完成しましたが、試験湛水をはじめると地滑りが頻発。対策を講じてはまた滑る、ということを繰り返してきました。かさんだ費用は150億円を上回るそうです。
写真のようにダム湖の周囲は大量のアンカー工が施され、むき出しの土手はほとんどありません。現在は本格運用に向けて水位を下げている途中ですが、他のダムの2倍の時間をかけてゆっくり下げています。
滝沢ダムと尾根をはさんだ南側には半世紀前につくられた二瀬ダムがあります。ここでも地滑りが。ダム湖左岸の集落に地面に亀裂が入るなどの兆候が現れ、写真のような集水井戸が作られていました。
直径3.5メートルの中をのぞくと放射状に打ち込まれたパイプからジャージャーと音がするくらい地下水が流れ出ていました。
ダムで川を堰き止めれば地下水位が変化するのは当然で、それが地滑りを誘発させます。もはや日本にダムを造る場所はありません。