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2010年3月11日 (木)

ストライキ

11日、倉賀野町にある東証二部上場の三條機械高崎工場の労組がストライキを決行。激励に行ってきました。

この不況で製造業はおしなべて苦しい経営ですから、ストライキというのはぴんと来なかったのですが、労組の高木委員長に話を聞いてびっくりです。三條機械も売り上げは伸び悩んでいるらしいのですが、3月期決算では手持ちの現金を増やしていてこれが内部留保や株主配当にまわるのではないか、という。そのからくりは、政府が雇用対策に出した雇用調整助成金(同社は2億くらいという話)を労働者にではなく会社の利潤にしてしまうからだといいます。

いま、日本型経営のモラルのなさが問題になっていますが、これもその典型でしょうか。赤字で、雇用を削減する、賃下げはする、なのに株主には配当。まして国が雇用のために、と出した補助金を貯め込みや配当に使うなど、許してはならないと思いました。一体誰のための企業なのかが問われます。

労働者が、自分たちの権利や生活を守るためにはたたかいが必要です。この10年、大企業一人勝ちで労働者の賃金も雇用もどんどん悪化してきたのは、たたかう労働組合が少なくなって、ストライキなど悪事のような報道が広がったことも一因ではないかと思います。

確かに不況だけれど大企業は体力があります。たとえば、アメリカでたたかれて青息吐息にみえるトヨタですが、内部留保は11兆円を超えています。この1%にも満たない1000億円を雇用に回せば、年収500万円の正社員2万人の年収になるのですから。

三條機械労組のストライキに敬意を表します。みなさんのたたかいは日本の労働者を代表するたたかいでもあると思います。ともにがんばりましょう。

2010年3月 3日 (水)

傍若無人 米軍機の低空飛行

 米軍機による低空飛行の爆音が連日のように前橋・高崎の空を震わせています。昼夜の区別なく繰り返される低空飛行は今年に入ってひどさを増し、3月1日は午後0時すぎから同3時頃まで2機が爆音を響かせ旋回や急降下を繰り返しました。飛行したのは、神奈川県・厚木基地所属のFA18戦闘攻撃機(原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機)とみられます。

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 耳を引き裂くような轟音に県庁や市役所には住民からの苦情の電話が殺到しました。日本共産党群馬県委員会として2月16日に防衛省に対して米軍機の飛行中止を求める申し入れをし、また群馬県としても2月22日に外務省、防衛省に要請をおこなっているにもかかわらず、いっこうに止む気配がありません。

 日本の航空法では、航空機の最低飛行安全高度を居住地域では300㍍と定めていますが、米軍機はこの適用を除外され、空域についても高度についても何の制限もありません。訓練ルートさえ明らかにされず、日本全土を米軍機は自由勝手に訓練場としています。
 ところがアメリカでは、あらかじめ公表されている「軍事訓練ルート・空域」でしか訓練はできません。その「ルート・空域」も野生動物への影響まで事前に調査して規制がおこなわれているのです。日本では何の規制もない。日本国民はアメリカの「野生動物」よりも考慮されないというのが現実です。
 このような無法を許しつづけては、私たちの平穏で安全なくらしが守れません。米軍機の飛行中止へ大きな世論をつくりましょう。

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