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2011年9月26日 (月)

大ホールが満席になりました--八ッ場シンポジウム

八ッ場ダムの必要性をについての検証作業がとんでもないことになっています。

近年の八ッ場ダム見直しの議論は、水が余っているのにこれ以上水源対策が必要なのか、というものですが、各都県の水受給状況、保有水源の状況にたいする客観的な検証はいっさいなし。

治水についても森林の保水力を考慮にいれなかったり、八ッ場ダムの洪水削減能力を突然に倍にしたり、とにかく先に結論ありの「茶番」。

こんなことでダム本体工事再開などになったらたまらない、と八ッ場あしたの会、八ッ場ダムを考える1都5県議員の会、八ッ場ダム問題市民連絡会が共催して24日、新前橋にある県総合福祉センター大ホールでシンポジウムを開きました。

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パネリストには、元京大防災研究所で前中津川市長の中川鮮氏や元東京都土木技術研究所の中山俊雄氏ら一流の専門家がそれぞれの立場から治水、利水、地滑りなど災害の危険性を指摘、京大名誉教授の今本博健氏(河川工学)も発言し、八ッ場ダムの問題点を浮き彫りにしました。


本会議一般質問

22日の県議会本会議で質問にたちました。本会議質問をするのは4年半ぶりです。

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・知事公舎助成宿泊問題

・八ッ場ダム検証について

・放射能汚染問題

・住宅リフォーム助成制度

・学校給食の無料化

  の5点について聞きました。

県議会ホームページでオンデマンドで視聴できます。http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/gikai_result.php?GIKAI=%CA%BF%C0%AE23%C7%AF9%B7%EE%C4%EA%CE%E3%B2%F1&DATE=20110922&CATE=%CB%DC%B2%F1%B5%C4%A1%CA%B0%EC%C8%CC%BC%C1%CC%E4%A1%CB

行ってみてください。

詳細については後でまた書きます。

2011年9月 2日 (金)

八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会総会

八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会が1日、衆議院議員会館の会議室で総会を開きました。総会の議長を私がやりました。

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 八ッ場ダム事業の検証作業が大詰めを迎え、今秋に結果が出されようとしていますが、とんでもないことになっています。

 「予断なき検証」などと大臣は言ったのですが、ダム事業を推進してきた関東地方整備局がすすめる検証のために、ダム事業継続のためのアリバイづくりの作業となっているのです。
 そこで会として9月1日に改めて総会を開き、正しく検証がおこなわれるよう新大臣に要請することを決めました。

 現在進行中の「検証」作業は、科学性、客観性に著しく欠けています。近年、流域住民に大きく広がった八ッ場ダム見直しを求める声は、利水面で言えば、「水は余っているのにこれ以上の水源確保対策が必要なのか」というものです。

 この声に応えるには、各利水予定者の過大な水需要予測と保有水源の過小評価を是正する検証を行うべきで、これなしには全く意味がありません。今回の「検証」は各利水予定者の過大な参画予定水量をそのまま認め、富士川から導水するなどの荒唐無稽な代替案と比較するという、まさに「茶番劇」というべきものです。

 治水面でも、八ッ場ダムの治水効果についての科学的な検証をせず、その効果を従前の数字より格段に大きくし、八ッ場ダムに替わる治水対策費用をふくらませています。また、森林の生長による保水力の向上を無視し、実績流量とかけ離れた目標流量を設定しています。

 また、8月7日の集中豪雨で打越代替地の土砂流出が起きましたが、危険性が指摘されている超高盛土の代替地の安全性やダム湖周辺の地滑りについては、既存情報の範囲でしか検証せず、現地調査を踏まえた本格的な検証をしていません。

 このような欠陥だらけの「検証」によって八ッ場ダム建設にゴーサインが出されるなどということは許されません。

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